2026年7月20日(月・海の日)の午前、山梨県甲府市の武田神社を参拝し、道を挟んだ向かいの信玄ミュージアムにも入りました。
9時20分に着いて、10時30分に出るまでの記録です。
武田神社に行く前に、気になること
- 武田神社って、どれくらい時間をみておけばいいの?
- 甲府駅からはどう行くのがいい? 運賃はいくら?
- 見どころが多いと聞くけれど、結局どこを見ればいいの?
現地での滞在全体は、9時20分から10時30分までの70分でした。
これが実測です。
内訳は、武田神社側が約50分、道路の横断と入館手続きを含む信玄ミュージアム側が約20分という概算です。
甲府駅からの往復とバスの待ち時間は含みません。
この記事で分かるのは、次の4つです。
- 所要時間の内訳と、目的別の目安。
- 甲府駅からの行き方と、バスの運賃。
- 実際に見た見どころと、いま見られないもの。
- 手水舎の屋根の下に掲げられた、数学の問題。
読み終わるころには、自分が何分みておけばいいかを決められるはずです。

今回いちばん意外だったのは、手水舎を見上げたときでした。
所要時間は? 現地70分・内訳は境内約50分とミュージアム側約20分

| 区間 | 時間 |
|---|---|
| 武田神社の境内(参拝・見どころ・御朱印) | 約50分(概算) |
| 信玄ミュージアム(道路の横断・入館手続きを含む) | 約20分(概算) |
| 現地の滞在全体(9時20分〜10時30分) | 70分(実測) |
この70分に、甲府駅からの往復・バスの待ち時間・宝物殿は含みません。
訪問日=2026年7月20日(月・海の日)、時間帯=9時20分から10時30分。
交通手段=車(駐車場を利用)。
天気は晴れ。
見たもの=境内の見どころ・御朱印・信玄ミュージアムの特別展示室。
宝物殿には入っていません。
現地で支払った金額=合計800円(御朱印500円+特別展示室300円。駐車は無料。交通費と賽銭は含みません)。
目的別の目安
所要時間の目安
- 拝殿にお参りするだけなら、20分前後(目安)。
- 境内の見どころを回るなら、約50分(概算)。
- 信玄ミュージアム側も入れると、70分(実測)。
- 宝物殿も見るなら、さらに追加(私は入っていません)。
拝殿の奥にある祈願用の建物・菱和殿でご祈願(お宮参り・厄除け・必勝祈願など)を受ける場合は、さらに時間が要ります。
公式サイトでは予約なしで随時受け付け、所要時間は15分程度と案内されています。
ただし受付前の待ち時間まで含むかは明記されていません。
50分で回った順番
この順で歩いて、境内はおよそ50分でした。
私が歩いた順
- 神橋を渡り、石鳥居をくぐる。
- 手水舎を見上げて算額を読む(5分ほど)。
- 参道を進んで拝殿にお参り。
- 大絵馬と奉納樽、境内の説明板を見る。
- 授与所で御朱印をいただく(待ち5分)。
- 姫の井戸・武田水琴窟を見る。
このあと道を渡って信玄ミュージアムへ向かいました。
私の訪問時は御朱印の待ちが5分だったので、参拝と御朱印に絞れば30分以内に収まる可能性があります。
ただし混雑時は収まらないこともあります。
甲府駅から何時間みておくか。
上の時間は現地の滞在だけです。
バスなら往復の乗車で約16分、これに待ち時間が加わります。
時刻表に合わせて動ければ1時間半から2時間程度ですが、便によっては2時間を超えます。
徒歩なら約2時間10分(70分+往復60分)が目安です。
海の日の午前は、ゆっくり歩けました
祝日の午前という条件でしたが、混雑で困ることはありませんでした。
人はいるものの、立ち止まって写真を撮れるくらいの密度です。
御朱印の受付も5分並んだだけでした。
ただし、時期によってはまったく違うようです。
公式サイトによると、正月の三が日は県内外から約10万人の参拝者でにぎわうとされています。
私が見たのは、あくまで夏の祝日の午前の姿です。
出典:武田神社 公式サイト「季節の行事」(2026年8月2日確認)
甲府駅から武田神社へのアクセス

武田神社は、甲府駅の北口から武田通りをまっすぐ北へ進んだ先にあります。
公式の案内ではバスで約8分の距離です。
上の写真は境内の石段から駅方向を見たもので、この道がそのまま駅へ続いています。
バスで行く
先に断っておくと、私はレンタカーで訪問したため、バスには乗っていません。
ここから先は公式サイトで確認した情報です。
甲府駅北口からバスが出ています。
公式サイトで確認できた内容は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 系統 | 10・11(武田神社行) 12(積翠寺行) |
| のりば | 甲府駅 北口2番のりば |
| 運賃 | 大人 片道230円 |
| 所要 | 約8分 |
出典:山梨交通 公式サイト「武田神社」(2026年8月2日確認)/武田神社 公式サイト「アクセス」(2026年8月2日確認)
運行本数について、山梨交通と武田神社のどちらの公式サイトにも「1時間に何本」という記載は見当たりませんでした。
時刻表そのものは山梨交通のサイトで公開されています。
山梨交通の時刻表には、「×印 土曜日・休日と8/13〜8/15運休」という注記があります。
つまり、曜日によって走らない便があります。
夕方以降の便を当てにする場合は要注意です。
10・11系統は、武田神社が終点です。
参拝を終えてから時刻表を見ると、次の便まで待つことになります。
境内に入る前にバス停の時刻表を見て、帰りの便を決めておいてください。
逃した場合、甲府駅まで歩くと約30分かかります。
出典:山梨交通 公式サイト 武田神社バス停の時刻表(2026年8月2日確認)
歩く
駅から約2km、徒歩30分ほどの距離です。
私はこの区間を歩いていないため、実際にかかる時間は確かめていません。
地図で見るかぎり、甲府駅北口から武田通りをほぼ直進する経路です。
社殿は石段の上にあり、駅側より高い場所にあります。
駅から神社へは、上り方向に約30分歩くことになります。
甲府市は2026年7月20日から8月31日まで、猛暑日が多く野外での活動は危険として、信玄ミュージアムの屋外ガイド活動を休止していました。
暑い時期はバスの利用を検討してください。
出典:甲府市 公式サイト「甲府市武田氏館跡歴史館(信玄ミュージアム)」(2026年8月2日確認)
車で行く(駐車場は無料)
先に断っておくと、私は甲府駅からではなく、石和温泉の宿から車で向かいました。
甲府駅から武田神社までの移動時間は実測していません。
駐車場は無料でした。
2026年7月20日の午前に利用し、料金はかかりませんでした。
祝日の9時20分に着いて、問題なく停められています。
公式サイトによると、乗用車154台・大型バス10台が駐車可能で、使用時間は9時から16時までです。
参拝以外の目的では使えません。
出典:武田神社 公式サイト「アクセス」(2026年8月2日確認)
バイクで行く場合は、停める場所に注意が必要です。
公式サイトのお知らせによると、第2駐車場はゲートが車両重量を感知する方式のため、バイクが入庫できない事例があると案内されています。
バイクは境内の参拝者駐車場か、第1駐車場を使うよう呼びかけられています。
出典:武田神社 公式サイト「◆当神社の【バイク駐車場】について」(2026年8月2日確認)
甲府周辺をまとめて回る予定の方へ。
私は甲府駅でレンタカーを借り、前日を含む2日間で、北杜市の明野、笛吹市の農園、武田神社を回りました。
駅から離れたスポットをつなぐなら、レンタカーが現実的な選択肢になります。
武田神社だけが目的なら、公式の案内では甲府駅からバスで約8分です。
本数と帰りの時刻を確認したうえで選んでください。
参拝の流れと御朱印

武田神社の御祭神は武田信玄公です。
公式サイトによると、「勝運」のご利益で信仰されており、勝負事に限らず「人生そのものに勝つ」「自分自身に勝つ」というご利益を戴くとよい、と案内されています。
農業・商業・工業を振興したことから、産業・経済の神としても信仰を集めているとされます。
出典:武田神社 公式サイト「武田神社について」(2026年8月2日確認)

拝殿の前にはおみくじの箱が並び、「勝みくじ」の表示が出ていました。
その先に「御朱印受付」の案内も立っています。
入口には社号標が立ち、神橋を渡って境内に入ります。
この境内には、あとで触れる戦国時代の堀と土塁が残っています。

橋を渡って石鳥居をくぐり、手水舎で手を清めてから参道を進むと拝殿があります。
扁額には「武田神社」と書かれています。
御朱印は500円、待ち時間は5分でした

御朱印は授与所(御朱印記帳所)でいただけます。
現地の掲示には初穂料500円とあり、書き置きと直書きの両方が用意されていました。
私が並んだときの待ち時間は5分でした。
出典:武田神社 御朱印記帳所の掲示(2026年7月20日撮影)
直書きを選べるので、御朱印帳を持っていく価値があります。
あわせて注意点を1つ。
次の3つは、武田神社の公式サイト内で該当する案内を見つけられませんでした(2026年8月2日時点)。
- 御朱印の初穂料。
- 御朱印の受付時間。
- 神社の参拝可能時間。
上の金額は訪問日の掲示に基づくものです。
私が着いた9時20分の時点では、参拝も御朱印も問題なくできました。
それより早い時間に開いているかどうかは、私には分かりません。
授与品を撮影したい場合は、撮る前に社務所へ確認するのが確実です。
境内の見どころ(見られなかったものも正直に)

拝殿を中心に、見どころが歩いてすぐの範囲に集まっていると感じました。
姫の井戸は流水が停止中、水琴窟からも音は聞こえませんでした

境内の姫の井戸を見に行くと、流水は停止していました。
井戸には掲示が2枚出ていて、「『姫の井戸』の水は現在、飲用出来ません」「諸事情により流水を停止しております」と書かれていました。
出典:武田神社社務所の掲示(2026年7月20日撮影)

同じ日、武田水琴窟からも音は聞こえませんでした。
水琴窟とは、地中に埋めたかめに水滴を落とし、その反響を竹筒から聴く仕掛けのこと。
案内板には「竹筒に耳をつけてお聞きください」と書かれていましたが、耳を当てても音は出ていませんでした。
出典:「武田水琴窟」案内板(武田神社社務所/2026年7月20日撮影)
水琴窟のそばには、停止を知らせる掲示は見当たりませんでした。
ただ、あとで調べると、訪問日だけの状況ではないことが分かりました。
武田神社の公式サイトには「◆「姫の井戸」「武田水琴窟」 各停止の件」というお知らせが掲載されています。
そこには「当神社境内に湧き出る『姫の井戸』及び『武田水琴窟』は、現在、諸事情により停止しております」と書かれています。
私が訪れた日だけの状況ではなく、告知が続いている状態です。
名水の持ち帰りや水琴窟の音が目的なら、出かける前に公式サイトのお知らせを確認してください。
再開の時期は記載されていません。
出典:武田神社 公式サイト「◆「姫の井戸」「武田水琴窟」 各停止の件」(2026年8月1日確認)
大絵馬と奉納樽、武田二十四将の大盃

境内には、その年の干支を描いた大絵馬が掲げられていました。
私が訪れた2026年は令和八年・丙午です。

地元の酒蔵から奉納された樽が並び、そのそばに武田二十四将の名を記した大盃が置かれています。
風林火山を記した大盃と並んでいて、武田家の家臣団の名前を一人ずつ読んでいくだけで、しばらく足が止まります。
境内の樹木は、公式サイトによれば神社創建の折に県内各所から寄進を受けた数百種類とされ、四季それぞれの景色を見せるそうです。
私が見たのは夏の緑だけでした。
ハローキティの石像

境内の一角に、ハローキティの石像がありました。
そばに説明書きは見当たらず、由来は分かりません。
武田神社とサンリオの関係についても、私は確認できていません。
それでも、実際に置かれています。
今回は見ていないもの(宝物殿・三葉の松)
正直に書いておきます。
宝物殿には入っていません。
太刀などの収蔵品があるとされますが、私は見ていないので中身は紹介できません。
三葉の松も見ていません。
公式サイトによれば全国でも珍しい松で、黄金色になって落葉することから金運のご利益があるとされています。
私は気づかずに通り過ぎました。
宝物殿の拝観料は、2025年4月29日に改定されています
公式サイトのお知らせによると、宝物殿の拝観料は2025年(令和7年)4月29日に改定され、個人の料金はおとな300円から500円、こども150円から250円になりました。
| 区分 | 2026年8月2日に確認した料金 |
|---|---|
| おとな1名 | 500円 |
| こども1名(小・中学生) | 250円 |
| 団体(30名以上)おとな1名 | 400円 |
| 団体(30名以上)こども1名 | 200円 |
開館時間は9時30分から16時まで、休館日は原則水曜日とされています。
ただし例外があり、2026年8月12日の水曜は開館すると公式サイトが告知しています。
出典:武田神社 公式サイト「◆宝物殿拝観料金 改定のお知らせ」「◆令和8年 8月12日 水曜日の 宝物殿【開館】について」(2026年8月2日確認)
手水舎の屋根の下に、数学の問題が掲げられている

手水舎で手を清めたあと、何気なく屋根を見上げました。
梁に木の額が何枚も掛かっています。
近づいて読むと、数学の問題でした。
見上げたまま数えると、8枚ありました。
算額とは、和算(日本で独自に発展した数学)の問題や解答を額に書いて神社仏閣に奉納したもののこと。
問題が解けたことへの感謝や、さらなる上達を願って奉納されたとされ、江戸時代に各地で盛んに行われたと伝わります。
私が確認できた中でいちばん古い1枚は、昭和56年(1981年)の奉納でした。
つまりこの算額は江戸時代から残っているものではなく、昭和になってから、あらためて始められたものです。

8枚のうち1枚に、思わず二度見した問題がありました。
昭和62年(1987年)4月の奉納で、中央新幹線の駅の数を(n+1)とすれば——と始まる問題です。
中央新幹線の構想そのものは1973年の基本計画から続くものですが、山梨リニア実験線で走行試験が始まったのは1997年4月とされ、この算額はその10年前にあたります。
出典:JR東海「中央新幹線計画はこれまでどのような手続きを踏んできたのか」/同「山梨リニア実験線について」(2026年8月2日確認)
前日、私は笛吹市の「リニアの見える丘」から、眼下に延びる山梨リニア実験線を眺めていました。
約40年前の額の中の中央新幹線と、丘から見た実験線。
同じ甲府盆地の話だったと、あとから気づきました。
» リニアの見える丘に立ち寄った記録は、御坂農園グレープハウスの記事に書きました

神社で数学の問題を読むことになるとは思っていませんでした。
枚数について、正直に書いておきます。
2026年7月20日に私が視認できた範囲では8枚でしたが、掲げられている全部を数えきれた確証はありません。
何枚あるかは、現地で数えてみてください。
信玄ミュージアムと、間違えやすい100名城スタンプ

武田神社の道を挟んだ向かいに、信玄ミュージアム(武田氏館跡歴史館)があります。
神社側を出てから、道路を渡り、入館手続きをして、ミュージアムを出るまでが約20分でした。
館内にいた時間だけは計測していません。
なお、信玄ミュージアムは、武田神社の宝物殿とは別の施設です。
宝物殿は境内側にあり、拝観料も別に必要です。
ここを取り違えると予算が合わなくなります。
訪問時の掲示によると、次のとおりでした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 常設展示室 | 無料 |
| 特別展示室 | 一般300円(20人以上の団体240円・高校生以下無料) |
| 開館時間 | 9時〜17時 |
| 休館日 | 火曜日(祝日の場合は翌日) |
休館日は「原則」火曜で、例外があります。
火曜日が祝日の場合は翌日が休館です。
さらに臨時開館・臨時休館があり、2026年は7月21日から8月12日まで無休で開館すると甲府市が告知していました。
曜日だけで判断せず、出かける前に公式サイトのお知らせを確認してください。
出典:甲府市 公式サイト「甲府市武田氏館跡歴史館(信玄ミュージアム)」(2026年8月2日確認)

私は特別展示室に入り、300円を払いました。
出典:信玄ミュージアムの館内掲示(2026年7月20日撮影)
300円の特別展示室で見たもの
無料の常設展示室がパネル中心なのに対し、有料の特別展示室には発掘調査の出土品が並んでいます。
私が見て印象に残ったのは、次の2つでした。
- 館跡から出土した食器類(実物)が展示されていました。
- 馬の骨が埋葬されていた状態を再現した複製展示。
想像していなかった展示で、いちばん記憶に残りました。
さらに映像展示室があり、若き日の信玄が登場して当時の甲府を紹介する映像が流れます。
有料の特別展示室では、館跡から出土した食器類などの実物を見ることができました。
私は、常設展示室・特別展示室・映像展示を含めて、ミュージアム側を約20分で回りました。
なお、同じ敷地にある旧堀田古城園(国登録有形文化財)の内部は見ていません。
上の20分には含みません。
内部の見学には手続きが必要とされています。
建物の外にも、発掘の跡が説明されています

ミュージアムの建物の外にも説明板が立っています。
「戦国時代の石積と屋敷の区画」と題されたもので、発掘調査で戦国時代の屋敷地を区切っていた石積が見つかったことが書かれていました。
境の段差部分に、30cmから50cmほどの自然石を2段・3段積み上げて土留めにしたと考えられる、とあります。
説明板には「表示した石積は復元したものですが、直下には発掘された石積が保存されています」と書かれています。
つまり、目にする石積みそのものは復元されたもので、本物はその下に埋まっています。
出典:信玄ミュージアム敷地内の説明板「戦国時代の石積と屋敷の区画」(2026年7月20日撮影)
なお、JAF会員証を提示すると団体料金(240円)になると案内されています。
出典:甲府市 公式サイト「甲府市武田氏館跡歴史館(信玄ミュージアム)」(2026年8月2日確認)
武田氏館は日本100名城に選ばれています。
そのスタンプは、信玄ミュージアムではなく武田神社の境内側に設置されています。
ミュージアムだけ寄って帰ると、押さずに終わります。
境内のどこに置かれているかは変わることがあるため、具体的な場所は現地で確認してください。
出典:信玄ミュージアムの館内掲示(2026年7月20日撮影)
参拝しているのは大正生まれの神社、足元は戦国の躑躅ヶ崎館跡

武田神社が建つ場所は、躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)の跡地です。
武田氏館跡とも呼ばれます。
境内の説明板を読んで、前提が変わりました。
武田神社そのものは、大正時代に創建された神社です。
戦国時代から続く古い神社ではありません。
年で並べると、こうなります。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1519年(永正16年) | 信虎が石和からこの地へ躑躅ヶ崎館を移す |
| 1915年(大正4年) | 大正天皇のご即位に際し、信玄公への従三位追贈が墓前で奉告される |
| 1919年(大正8年) | 武田神社の社殿が竣工する |
| 1938年(昭和13年) | 館跡が国の史跡に指定される |
従三位は位階の一つで、武田信玄に没後追贈されました。
これを機に「武田神社奉建会」が設立され、県民の寄付によって社殿が建てられました。
公式サイトは創建を大正8年としています。
出典:武田神社 公式サイト「武田神社について」(2026年8月2日確認)

一方、現在の境内は、戦国時代の躑躅ヶ崎館の主郭跡にあたります。
説明板によれば、信虎がこの地へ館を移したあと、信玄・勝頼と三代にわたる武田氏の本拠となりました。
館は一辺約200mの正方形の主郭を中心とした構えで、現在の武田神社はその主郭にあたります。
出典:国指定史跡「武田氏館跡」説明板(文化庁・山梨県教育委員会・甲府市教育委員会/2026年7月20日撮影)
よく混同されますが、信玄が武田神社を建てたわけではありません。
館がこの地に置かれたのが1519年、社殿の竣工が1919年。
ちょうど400年の開きがあります。
神社の歴史(大正)と、土地の歴史(戦国)を別のものとして読むと、境内の見え方が変わります。
境内に残る堀と土塁は、館の時代の遺構です。
天守はありません。
ただし「城ではない」わけではありません。
武田氏館は政庁や住居として使われる一方で、堀や土塁などの防御施設を備えた城館であり、日本100名城にも選ばれています。
なお「風林火山」は、『孫子』軍争篇の一節を四字に縮めた後世の通称とされています。
旗にこの4文字が書かれているわけではなく、「疾如風徐如林侵掠如火不動如山」の文言が記されていたと伝わります。
甲府駅で会える、信玄と信虎

武田神社を語ったあとで、駅に戻ります。
甲府駅の南口には、武田信玄の像が座っています。
甲府を代表する像です。

一方、北口には、父の武田信虎の像が立っています。
ここまで読んだ方には、この配置が少し違って見えるはずです。
あの躑躅ヶ崎館を築いたのが、信虎です。
その館の跡に、子である信玄を祀る神社が大正時代に建てられました。
父が北口、子が南口。
館を築いた父と、その館の跡に祀られた子が、駅の南と北に分かれて置かれています。
旧甲府駅の釣鐘を保存した「かふふ来の鐘」と「かふふ驛煉瓦ひろば」は、甲府駅のホーム上にあります。
改札を出る前に見られるので、電車で来た場合は乗り換えや発車待ちの時間に立ち寄れます。
よくある質問
- 武田神社の所要時間はどれくらいですか?
-
2026年7月に、現地の滞在は全体で70分でした(実測)。
その内訳は境内が約50分、向かいの信玄ミュージアムが約20分です(概算)。
拝殿の参拝だけなら20分前後が目安ですが、これは計測していません。
甲府駅からの往復と宝物殿は含みません。 - 駐車場は無料ですか?
-
2026年7月20日の午前に利用したときは無料でした。
公式サイトによると乗用車154台・大型バス10台が駐車可能で、使用時間は9時から16時までです。 - 御朱印はいくらですか? 待ちますか?
-
現地の掲示では初穂料500円で、書き置きと直書きの両方がありました。
祝日の午前に並んだときの待ち時間は5分です。
なお初穂料と受付時間は公式サイトに記載がないため、現地の表示を確認してください。 - 信玄ミュージアムの300円は払う価値がありますか?
-
無料の常設展示室はパネル中心ですが、有料の特別展示室には発掘調査で出土した食器類や、埋葬された状態の馬の骨(複製)など実物が並びます。
映像展示室もあります。
私は20分でひととおり見て回れました。
JAF会員証の提示で240円になると案内されています。 - 宝物殿はいくらですか?
-
公式サイトによると、2025年4月29日の改定でおとな500円・こども250円になりました。
私は入っていないので、中身は紹介できません。 - 姫の井戸の水は持ち帰れますか?
-
2026年7月20日の時点では、流水が停止していました。
武田神社の公式サイトが「姫の井戸」と「武田水琴窟」の停止を告知しており、2026年8月1日の時点でも掲載が続いています。
出かける前に公式サイトのお知らせを確認してください。
まとめ:武田神社と信玄ミュージアムをまとめて回ってみよう
2026年7月に実際に歩いた結果を、もう一度整理します。
この記事の要点
- 現地の滞在は70分(境内約50分+信玄ミュージアム約20分)。
甲府駅からの往復は別。 - 甲府駅北口2番のりばからバスで約8分・大人230円。
帰りの時刻は着いたときに確認しておく。 - 駐車場は無料だった(2026年7月時点)。
使用時間は9時から16時まで。 - 見どころは手水舎の算額・大絵馬と奉納樽・堀と土塁。
姫の井戸と武田水琴窟は停止中(公式サイトが告知)。 - 100名城スタンプはミュージアムではなく武田神社の境内側。
宝物殿の個人拝観料は2025年4月29日におとな500円へ改定。 - 手水舎の屋根の下に、昭和56年以降に奉納された算額が掲げられている。
武田神社は、駅からバスで約8分の場所にあります。
現地の滞在は70分でしたので、交通時間と待ち時間を足せば、甲府での半日の行程を組むときの目安になります。
参考までに、私はレンタカーで武田神社を10時30分に出発し、返却をすませて10時55分から11時50分まで駅前で昼食(甲州ほうとうの店)、12時10分から12時20分まで甲府城跡(舞鶴城公園)を駆け足で見て、12時37分発の特急に乗りました。
店の待ち時間がなく、城跡は10分だけという条件で、私は間に合いました。
バスを使う場合や、店が混んでいる場合は同じようにはいきません。
» 前夜に泊まった石和温泉の宿(夕食の会席とアイスのサービス)

» この日の昼に立ち寄った甲府城跡(武田家の滅亡後に築かれた城です。ほうとうの記録も同じ記事にあります)

» 同じ日の午後に参拝した富士宮の浅間大社(境内に信玄公お手植えとされる信玄桜がありました)


